証明すべき条件を同値な表現に置きかえる.例えばベクトルで表すとどうなるのか. 両方に直交するような点 の存在を, その条件を満たす係数の関係で表してみよう. そうすると,連立1次方程式の解の存在条件と同値であることがわかる.
「鋭角」という結論をどのように同値な条件に変換するか.それを考えよう. 別解のように(1)はもっと簡単にすますこともできるが, (2)を見すえてできるだけ一般的に解こう.
第2,第3式が題意をみたすような解をもてば第1式からも決まる. 第2,第3式で未知数をいずれか消去する. そうすると,基本的な1次方程式の解の様子がとが0であるか否かで場合分けされることに帰着する.
条件のもとで(1)と(2)が互いに逆になっている. (2)は十分性を確認するだけでよいことに注意しよう. また(1)(2)を同値変形でいちどに解決することもできる.
条件はすべてとの合計が2次である式で与えられている.このようなときは, いずれかが0である時を別に考えれば,比の関係になる. このようになれば2次方程式が実数解をもつ条件となる.
さまざまの解法が考えられる. (3)では, 小問(2)と定義式の与えられたとをどのように関連させるか, という観点で考えよう. その上で,別解なども考えてほしい.