4個のボールを A,B,C の箱に分けて入れる方法の数は(3)と同じように
通りある.
残る8個のボールを一緒にして A,B,C のどれかに入れる方法は3通りあるから
本問では何が「同様に確からしい」のか. これは「順番に A,B,C の箱のいずれかに入れていく行爲」が無作為になされ, その結果 「一つ一つのボールがA,B,C の箱のいずれに入るかが同様に確からしい」としなければならない.
したがって次の三つの事象は同様に確からしい.
赤いカードの素数は2, 3, 5なので
とのそれぞれの値に対してのとる値は次のようになる.
(1)の表からが素数でが素数なのは6通りある.
同様に(1)の表からが素数でが素数なのは7通りある.
かつ なので が素数になるという事象と が素数になるという事象は独立でない.
次にAが
で,Bが
の場合,
目の和が3の倍数になるのは,重なりをそれぞれ書きあげると
したがってこの試行で目の和が3の倍数であるという確率は である.
このうち二つのさいころの目の差が2以下である事象は, 第1の場合は8通りあり確率は である. 第2の場合は7通りあり確率はである.
ゆえに求める条件つき確率は
面が であるサイコロ1個を投げたときの目の期待値を,
面が であるサイコロ1個を投げたときの目の期待値を,
面が であるサイコロ1個を投げたときの目の期待値を とする.
硬貨を投げて表が出たとき同時に投げた二つのさいころの目の和の期待値をとすると,
なので
がもらう賞金の期待値を, がもらう賞金の期待値をとする.もらえる賞金は1円から4円である.
したがってなら, でなければならない. かのいずれかがとなるようなとの値を求めればよい.
なら,ならである. ゆえにが必要である.
でが勝つ確率は
でが勝つ確率は
ゆえに
より
でが勝つ確率は
でが勝つ確率は
ゆえに
より
ゆえに
より
上のゲームを2回行ったとき,Bの賞金総額が3円であるのは,0円と3円か,1円と2円場合なので,
2回のうちいずれの回にどちらが起こるかを考えると,その確率は
このとき,Aの賞金総額も3円であるのは.2ではずれと2で当りが1度ずつ起こるときなので,
求める条件付き確率は
一方となるのは,2つの目の出方が
のとき.
をに固定する.このとき2回目に出る目をとすればとなるのは
一方となるのは,1回目の結果が のいずれに対しても, 2回目に出るべき目はを6で割った余りなのでただ一つである.
一方となるのは,がのいずれに対しても, 2回目の目はを3で割った余りなので2つある.
のとき.となるのは,4の目が連続する場合なので
一方となるのは,2つの目の出方が
のとき.のとき,となることはない.
一方となるのは,2つの目の出方が
この第2,第3式を加えることで,. は第1式も満たす.
よって,とは
任意のに対して,条件を満たすとが存在する.
また1回変化する確率は である.
したがって色の変化が少なくとも2回起きる確率は,
二項整数の性質
方法2
二項定理より
方法3
人から 人の委員とその中の委員長を選ぶ選び方を考える.
人から 人の委員をまず選び, 人の中から委員長1人を選ぶ,とすると,
通りの選び方がある.
人から委員長を先に選び,その後 人から残る 人の委員を選ぶ,とすると,
通りの選び方がある.
(4)の別解
確率変数を
同様に
が奇数のとき,
とおくと
となるので,
図のように,点Q〜点Tをとる.
点Pから点Tのそれぞれのところから,柱のある所に行く確率を
とする.
点Pにいるとき,海に落ちないためには次の一歩でQかRに行かねばならず,
QかRに行きつけば,そこから柱のある所に行く確率は,である.
よって
が成り立つ.点Sにいるときは,そこからただちにAにも行けるので,それを考え |
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【解説】 本問の場合,に関する漸化式を立てる方法も考えられる.
回の試行の後に海に落ちることなく 点P〜点Tのそれぞれにいる確率を とする. すると次の連立漸化式が成り立つ.
この連立漸化式の作り方と,解答の連立方程式の作り方の違い, つまり,前に進むか後ろを考えるか,の違いに注意しよう.
もしこれで,が求まれば,求める確率は,
何回目かの後,SかTにいて,かつそこからAに行く確率なので,
ところが,この連立漸化式が簡単には解けない. このとき,に関する漸化式を立てるという方法の他に, 「ある状態から始めてある結果が出る確率」を文字において, 1回の試行での状態の変化をもとに,確率の連立方程式を立てるという方法がある. これが本問の解答の方法である.
図2で の長さを求める.
点 を中心とする半径 の円と円 が共有点をもつのは, の中心が を中心とする半径 の円の外部, 半径 の円の内部にあればよい.
したがって が3円と交わるのは,図3の斜線の領域に の中心が 来るときである.この面積を求める.
領域上の境界の点 を座標を入れて
したがって,求める領域を原点から見る角度は である.
領域の など各頂点を結ぶ正三角形の1辺の長さを とおく.
についての余弦定理より
正三角形の外にある爪形の面積 は