この余りが0なので,
より
.
次にの両辺を で微分して
あわせて
注意
とおく.このとき
係数を比較して
別解 であり,条件式の最高次の項の係数比較からである.
を代入して.これから.
同様に
が定数なら であるがこれは題意をみたさない.
を 次式とし, とおく.
とおく.条件式に を代入すると
問題の条件式は両辺二次式であるが,二次の項が一致するように次数を定めたので,
それを除くと一次式である.したがっての下では,
で条件式が成立すれば恒等的に成立する.
つまりは十分条件である.
を で割った余りが なので
つまり が について成り立つ.
これは左辺が 次の整式 について が, 個の異なる の値 で成立することを 示している.
ゆえにこれは恒等式である.つまり求める余りは である.
は で定義され,
が整式であるから, は恒等式である.つまりは定数である.
で四面体の体積を表す.
四面体と四面体は,
ともに底面が
であり,
頂点からと頂点から底面への垂線の足の
長さの比は
に等しい.
四面体は4つの四面体
,
,
,
に分割されるので
ここで相加相乗平均の関係より
これを実現する点は適当な基準点によって次式で定まる点である.
実際このとき
最小値は12 で最小値を与える点Pはで定まる点(四面体の重心)である.
□
示すべき式はで対称である.ゆえにとして一般性を失わない.
この場合,三角形の成立条件はである.つまり
.
また,
一方
したがって
等号成立はのとき.
別解
は次のように 力ずくでもできる.
【解法1】
(1)
辺 PQ の傾きは
【解法2】
(1)
正三角形の1辺をとする.
条件はとに関して対称である.
これをとの連立1次方程式として解く.
,および
から
とは2次方程式
とで実数となるものが存在するためにはを満たす実数が存在すればよい.
これはに関する2次不等式である.とおき
なので,は条件を満たす.
のときは,.ではつねになので条件を満たさない.
のとき.軸.判別式が条件である.これから
したがって実数が存在するための実数の条件は
解1
両編成で隣り合った車両の少なくとも一方が赤色となるような色の塗り方が通りあるとする. そのうち, 番目の列車が赤色である塗り方が通り, 番目の列車が青色である塗り方が通り, 番目の列車が黄色である塗り方が通りとする.
番目の列車を赤色にできるために番目の列車の色はいずれでもよく, 番目の列車を青色か黄色にできるために番目の列車は赤色でなければならない.
これから
は
なので,
解2
両編成で隣り合った車両の少なくとも一方が赤色となるような色の塗り方が通りあるとする.
両編成の場合の色の塗り方を次のように場合に分ける,
これらの総計がである.
ゆえに
(以下,漸化式を解くのは解1と同じ.) □
第世代に個となるのは,
世代に個で,そのうちの個が2個に分裂する場合である.
ここでより
の範囲である.ただし,実数に対してはを超えない最大の整数を表す.
したがって次の漸化式が成り立つ.
のとき.の和はだけだから次式となる.
のとき.の和はをわたるから
のとき.の和はをわたるから
□
訂正:p3(1)=2/5=4/10 に.
のときは(1)で確認したように成立している. したがってのときは成立している.
のときの範囲ので成立しているとする.
のとき,で示せばよい. と帰納法の仮定から
訂正:pk+1N(m) を pk+1(m) に.
回目に赤玉が出る確率をとおく.
別解
を次のように直接計算してもよい.
それぞれの玉を区別する.
回の試行で玉の選び方の総数は
赤をどこで選ぶかが
のとき,
とおく. であり,なら である.
のとき.
のとき成立するとする.
よりなら
またのときはより
数学的帰納法の仮定から はによらないので, のときもによらないことが示された.
よってに対してつねに命題が成立することが示された.
秒後に0であるのは,1秒間に変化する場合と変化する場合とが同数であるとき, そしてそのときにかぎる.
ゆえにが奇数なら.
が偶数ならの変化との変化が回ずつ起こればいいので
なのでとに公約数があれば,それはの約数でもある.
それが2ならが偶数となり結果が偶数.よって.これはと矛盾.
ゆえにとの公約数はとの公約数から得られる.ところが
ゆえにとが1より大きい公約数をもつならば,それはである.
第1式-4×第2式より
そのためには(1)からとが3の倍数でなければならない.
から.これを満たすで積が最小のものは,まずを最小に取り. の3の倍数で最小は.ゆえに が求めるものである.
ところが と の偶数,奇数は一致する. ゆえに と は偶数,奇数が逆になり,積はつねに 偶数,つまり は8の倍数.
ゆえに求める必要十分条件は が8の倍数であることである.
注意 後半の十分性の証明が典型的な「妖怪をつれてくる」方式,つまり作ってみせる方式である. □
とおく.
したがって各共通集合は
中点が の要素になっているためには,その2点がともにこの四つの共通集合のなかの同じ集合 の要素であって,しかも実部と虚部の と がそれぞれともに偶数か,ともに奇数かのときである.
この違いは合計16通りである.したがって,17個の複素数よりなる集合 の中には. 四つの共通集合のなかの同じ集合に属し,しかも実部と虚部の と の偶数奇数がそれぞれ同じである二つの要素がある.
この2点の中点は再び の要素になっている. □
ここで とおく. は より小さい平方数なので,
.
ゆえに
より . つまり であるが,偶数奇数を考え ,つまり .
したがって
となる.つまり
したがって,
よって,Aの左辺も3の倍数になるのは, がともに 3の倍数のときにかぎる. とおきAに代入して, 両辺を3で約すると, が3の倍数になる.
つまり も3の倍数となり, が互いに素なことに矛盾した.
よって, 有理数解は存在しない.
したがって,
Bから, が9の倍数になるので, も3の倍数.
のいずれの組合せでも,このようになる場合,もとの分数の既約性と矛盾する.
別解
有理数解
があるとする. 代入し分母を払うと,
順列の 番目までにある白の個数を,黒の個数を とする.
左端が黒の場合,その黒石が条件を満たす(全て取り除かれる).
左端は白とする.
このとき 番目におかれているのは黒石である.
なぜならそれが白なら
また 番目が黒石のとき
なら, 番と番のあいだ, および番と番のあいだの2箇所でひもを切って個ずつの2組に分ければ, どちらの組も白玉個,黒玉個からなる. よってとなる番号が存在することを示せばよい.
もしならが条件を満たす.
とする.から
のときも同様である. □
この選手は,平均すれば1kmを3分間で走っている.
40km のコースのkm からkm の間を分で走るとする. 選手の走る速さは位置および時間に対し連続的に変化するので,はの連続関数である.
なら区間0kmから1km の区間が条件を満たす.
とする.もし
のいずれもが3以下ならば,
ゆえに
のうち少なくとも一つは3より大きい.
それをとする.
すると
の場合も同様である. □
はじめ を図1のように
と垂直であるようにおく.
このとき
が鋭角三角形なので,
点 は線分 上にある.
を図2のように が線分 に 関して同じ側にあるように連続的に動かす.
そして図3のように
と が垂直であるところまで
動かす.同様にして
を連続的に変化させると, とのなす角も連続して変化する.
したがって中間値の定理によって が図の範囲を動くとき
途中で
また辺 AB と辺 CD が垂直ではないので である.したがって四点 A,B, はすべて異なっている.
別解
を動かす範囲をもう少し狹めてもできる. を が 上にあるところから が 上にあるようになるまで,上と同じく が線分 に 関して同じ側にあるように連続的に動かす.
が 上にあるとき, はどこにあるか.
ここで, の外接円をかき, の各頂点からその頂点を共有する辺に垂直な直線を引くと, それらは2本ずつ外接円周上で交わる.例えば とについて, なので, となり,四点 は同一円周上にあるからである.他も同様.
は六角形 の内部にあり, したがって の外接円の内部にある.
円弧 は の外接円の内部に含まれる.
が 上にあるようになったときは, 逆に円弧 が の外接円の内部に含まれる.
の動きに対して二つの円は連続的に変化するから,途中で二つの円が一致するときがある.
つまり,四点が同一円周上にあるときが存在する. □
と
の3辺をそれぞれ
ととする.三角形の成立条件から