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解答

 

解答 1.1       問題1.1

  1. $\alpha=\cos\dfrac{2\pi}{5}+i\sin\dfrac{2\pi}{5}$ とおく.このとき,

    \begin{displaymath}
\alpha^5-1=0,\quad\alpha-1\neq0
\end{displaymath}

    なので

    \begin{displaymath}
\alpha^4+\alpha^3+\alpha^2+\alpha+1=0\qquad
∴\quad\alpha^2+\alpha+1+\dfrac{1}{\alpha}+\dfrac{1}{\alpha^2}=0
\end{displaymath}

    つまり, $\beta=\alpha+\dfrac{1}{\alpha}$ とおくと, $\beta=2\cos\dfrac{2\pi}{5}>0$ であり, かつ

    \begin{displaymath}
\beta^2+\beta-1=0
\end{displaymath}

    よって,

    \begin{displaymath}
\beta=\frac{-1+\sqrt{5}}{2}
\end{displaymath}

    となり,$\beta$ は無理数である.

    いま,題意の余りは明らかに四次以下の整式であるから, これを $ax^4+bx^3+cx^2+dx+e$ とおくと, $a$, $b$, $c$, $d$, $e$ は明らかに有理数で,

    \begin{displaymath}
(x^3+x^2+x+1)^{10}=(x^5-1)Q(x)+ax^4+bx^3+cx^2+dx+e
\end{displaymath}

    と表される.この両辺に

    \begin{displaymath}
x=1,\quad x=\alpha,\quad x=\alpha^4
\end{displaymath}

    を代入する. $\displaystyle \alpha^5=1$ に注意して整理すると,

    \begin{eqnarray*}
4^{10}&=&a+b+c+d+e\ \cdots\maru{1} \\
1 &=&a\alpha^4+b\alph...
...
1 &=&a\alpha+b\alpha^2+c\alpha^3+d\alpha^4+e\ \cdots\maru{3}
\end{eqnarray*}

    そこで, $\maru{2}+\maru{3}$ をとる.

    \begin{eqnarray*}
2
&=&(a+d)(\alpha+\alpha ^4)+(b+c)(\alpha^2+\alpha^3)+2e \\ ...
...&(a+d)\beta+(b+c)(-\beta-1)+2e \\
&=&(a-b-c+d)\beta-(b+c)+2e
\end{eqnarray*}

    で,$a$, $b$, $c$, $d$ は有理数だから,

    \begin{displaymath}
a-b-c+d=0,\quad 2=-b-c+2e\ \cdots\maru{4}
\end{displaymath}

    次に, $\maru{2}-\maru{3}$ をとる.

    \begin{eqnarray*}
0&=&(a-d)\left(\dfrac{1}{\alpha}-\alpha\right)
+(b-c)\left(\...
...
&=&\left(\dfrac{1}{\alpha}-\alpha\right)\{(a-d)+(b-c)\beta\}
\end{eqnarray*}

    $\dfrac{1}{\alpha}-\alpha\ne 0$ だから,

    \begin{displaymath}
(a-d)+(b-c)\beta=0
\end{displaymath}

    よって,

    \begin{displaymath}
a=d,\quad b=c \ \cdots\maru{5}
\end{displaymath}

    $\maru{1}$, $\maru{4}$, $\maru{5}$ から

    \begin{displaymath}
a=b=c=d=\dfrac{4^{10}-1}{5}=209715,\quad e=209716
\end{displaymath}

    を得る.つまり,求める余りは

    \begin{displaymath}
209715(x^4+x^3+x^2+x+1)+1
\end{displaymath}

  2. 求める余りを $R(x)$ ,そのときの商を $Q(x)$ とする.つまり

    \begin{displaymath}
(x^{n-2}+x^{n-3}+\cdots +1)^{2n}=(x^n-1)Q(x)+R(x) \quad \cdots\maru{6}
\end{displaymath}

    ここで $R(x)$ の次数は $n$ より小さい.

    また $\alpha=\cos \dfrac{2\pi}{n}+i\sin \dfrac{2\pi}{n}$ とおく. $n$ 個の複素数 $\alpha^0=1,\,\alpha,\,\cdots,\alpha^{n-1}$はすべて異なり,$x^n-1=0$ を満たす.よってこれらが$x^n-1=0$の解の全体である. したがって次の因数分解が成り立つ.

    \begin{eqnarray*}
x^n-1&=&(x-1)(x^{n-1}+x^{n-2}+\cdots+1) \\
&=&(x-1)(x-\alpha)(x-\alpha^2)\cdots(x-\alpha^{n-1})
\end{eqnarray*}

    つまり

    \begin{displaymath}
x^{n-1}+x^{n-2}+\cdots+1
=(x-\alpha)(x-\alpha^2)\cdots(x-\alpha^{n-1})
\end{displaymath}

    $\alpha^j\ (j=1,\ 2,\ \cdots,\ n-1)$ $x^{n-1}+x^{n-2}+\cdots+1$に代入すると0なので,

    \begin{displaymath}
(\alpha^j)^{n-2}+(\alpha^j)^{n-3}+\cdots+1=-(\alpha^j)^{n-1}
\end{displaymath}

    ゆえに6に$\alpha^j$を代入すると左辺は常に1である.つまり

    \begin{displaymath}
1=R(\alpha^j)\ (j=1,\ 2,\ \cdots,\ n-1)
\end{displaymath}

    $R(x)-1$$n-1$ 次以下であるから,因数定理によって

    \begin{eqnarray*}
R(x)-1&=&A(x-\alpha)(x-\alpha^2)\cdots(x-\alpha^{n-1})\\
&=&A(x^{n-1}+x^{n-2}+\cdots+1) \quad \cdots\maru{7}
\end{eqnarray*}

    とかける.ここに $A$ は定数である.

    一方6に $x=1$ を代入することにより

    \begin{displaymath}
(n-1)^{2n}=R(1)
\end{displaymath}

    また7に $x=1$ を代入することにより$R(1)-1=nA$

    \begin{displaymath}
∴ \quad A=\dfrac{(n-1)^{2n}-1}{n}
\end{displaymath}

    したがって求める余り $R(x)$

    \begin{displaymath}
R(x)=\dfrac{(n-1)^{2n}-1}{n}(x^{n-1}+\cdots+1)+1
\end{displaymath}

解答 1.2       問題1.2

  1. 左辺と右辺の各式は $n+1$個の相異なる点 $\alpha_0 , \ \alpha_1 , \ \cdots , \ \alpha_n$ においてそれぞれいずれもが $ f(\alpha_0) , \ f(\alpha_1) , \ \cdots , \ f(\alpha_n) $ の値をとる. 両辺とも $x$$n$ 次式であるから, 両辺は多項式として一致し, 等号が成立する.
  2. $f(x)$ を任意の $n$ 次多項式で, かつ, $ x^n $ の係数が 1 であるものとする. いま, $\alpha_0=0, \ \alpha_1=1 , \ \cdots , \ \alpha_n=n $ として(1)を適用すると,

    \begin{eqnarray*}
f(x)
&=& f(0) \dfrac{ (x-1)(x-2) \cdots (x-n)}{(0-1)(0-2) \...
...rac{(x-0)(x-1)\cdots\{ x-(n-1)\}}{(n-0)(n-1)\cdots\{ n-(n-1)\}}
\end{eqnarray*}

    $ x^n $ の係数が 1 であるから,

    \begin{displaymath}
\dfrac{ f(0) }{ (-1)^n n! } + \dfrac{ f(1) }{ (-1)^{n-1} 1!...
...}{ (-1)^{n-2} 2! (n-2)! } + \cdots + \dfrac{ f(n) }{ n! } = 1
\end{displaymath}

    である.
    さて, $I$ における $f(x)$ の最大偏位を $\delta$ とすると,

    \begin{displaymath}
\vert\,f(0)\,\vert \leq \delta, \ \cdots, \ \vert\,f(n)\,\vert \leq \delta
\end{displaymath}

    よって,

    \begin{eqnarray*}
1
&=& \left\vert\,\dfrac{f(0)}{(-1)^n n!} + \dfrac{f(1)}{(-1...
...1 + \cdots+{}_n\mathrm{C}_n)\\
&=& \dfrac{2^n}{n!} \delta \\
\end{eqnarray*}


    \begin{displaymath}
∴\quad\dfrac{n!}{2^n} \leq \delta
\end{displaymath}

    となるので, 題意が示された.

    そして, 上の不等式の等号は和の各項がすべて0以上かすべて0以下のときに 成立するが, 最高次の係数が1なので, すべて0以上のときのみ考えればよい. 実際, 最大偏位が $\dfrac{n!}{2^n}$ でかつ $ x^n $ の係数が 1 となるものは

    \begin{displaymath}
\dfrac{f(0)}{(-1)^n}=\dfrac{f(1)}{(-1)^{n-1}}=\cdots=\dfrac{f(n)}{1}=\dfrac{n!}{2^n}
\end{displaymath}

    となるものであり, したがって,

    \begin{eqnarray*}
f(x)&=&\dfrac{n!}{2^n}\left[ \dfrac{(x-1)(x-2) \cdots (x-n)}{...
...!}+ \cdots
+ \dfrac{x(x-1)(x-2) \cdots \{x-(n-1)\}}{n!}\right]
\end{eqnarray*}

    である.

解答 1.3       問題1.3

  1.  
    1. $f(x)=a_nx^n+[ n-1以下の項のみ ] $ とおく.

      \begin{eqnarray*}
f(x+1)-f(x)&=&a_n(x+1)^n-a_nx^n+[ n-1以下の項のみ ] \\
&=&a_n(nx^{n-1}+\cdots)+[ n-1以下の項のみ ]
\end{eqnarray*}

      となり,確かに $n-1$ 次以下である.
    2. 必要条件であることは明らかである.
      十分条件であることを $f(x)$ の次数 $k$ に関する帰納法で証明する.

      $k=1$ のとき. $f(x)=ax+b$ とおく.

      \begin{displaymath}
f(m+1)-f(m)=a
\end{displaymath}

      より $a$ が整数で, $f(m)=am+b$ より $b$ が整数.よって任意の整数 $n$ に対して $f(n)=an+b$ は整数値である.
      $1,\ 2,\ \cdots k-1$ について成立するとする.

      \begin{displaymath}
g(x)=f(x+1)-f(x)
\end{displaymath}

      とおく.このとき$g(x)$$k$ 個の連続する整数 $m,\ m+1,\ \cdots,\ m+k-1$ に対する値

      \begin{displaymath}
g(m)=f(m+1)-f(m),\ \cdots \ ,g(m+k-1)=f(m+k)-f(m+k-1)
\end{displaymath}

      がすべて整数であるので,帰納法の仮定により任意の整数$n$に対して$g(n)$は整数値を取る.

      $f(m)$ が整数で,階差がすべて整数なので,任意の整数 $n$ に対して $f(n)$ は整数値を取る.

      よって任意の次数 $k$ に関して『 』が示された.

    1. $k$ に関する帰納法で示す. $k=1$ のとき. $u_1(x)=x$ なので,

      \begin{displaymath}
f(x)=ax+b=au_1(x)+bu_0(x)
\end{displaymath}

      より成立している.

      $k-1$ 以下のとき成立しているとする.

      $f(x)$$x^k$ の係数を $a_k$ とする. $c_k=k!a_k$ とおく.このとき

      \begin{displaymath}
f(x)-c_ku_k(x)
\end{displaymath}

      $k-1$ 次以下である.従ってこれは $c_0(x),\ \cdots ,\ c_{k-1}(x)$ で表せるから, $f(x)$ $c_0(x),\ \cdots ,\ c_k(x)$ で表せることが示せた.

      よって任意の $k$ に対して題意が成立した.

    2. 必要条件を示す.
      任意の整数 $n$ に対して $f(n)$ が整数なので

      \begin{eqnarray*}
f(0)&=&c_0\\
f(1)&=&c_1+c_0\\
&& \cdots \\
f(k)&=&c_k\d...
...\dfrac{k!}{(k-1)!1!}
+\cdots +c_{k-i}{}_k {\rm C}_i+\cdots+c_0
\end{eqnarray*}

      がすべて整数である.よって, $c_0,\ c_1,\ \cdots ,c_k$がこの順に整数であることがわかる.

      十分条件を示す.

      $n\ge k$ なら

      \begin{displaymath}
f(n)=c_k{}_n {\rm C}_k+c_{k-1}{}_n {\rm C}_{k-1}+\cdots +c_0
\end{displaymath}

      となる.よって $f(n)$ は整数値を取る.

      $k>n>0$ のとき ${}_n {\rm C}_k=0$ とすれば上と同じ式が成り立つので $f(n)$ は整数値を取る.

      $n\le 0$ のとき $n=-m$ とすると

      \begin{displaymath}
u_l(n)=\dfrac{(-m)(-m-1)\cdots (-m-l+1)}{l!}=(-1)^l{}_{m+l-1} {\rm C}_l
\end{displaymath}

      なので,やはり整数値を取る.
      以上で必要十分条件であることが示された.

注意1 (2)は

\begin{eqnarray*}
u_l(x+1)-u_l(x)
&=&\dfrac{x(x-1)\cdots (x-l+1)}{l!}-\dfrac{(...
...\\
&=&\dfrac{\{(x-1)\cdots \{x-1-(l-1)+1)}{(l-1)!}=u_{l-1}(x)
\end{eqnarray*}

という事実を利用して $f(x)$ の次数に関する帰納法で示すこともできる.

注意2 (2)の証明をよく見れば,
 (1)の条件: $k+1$ 連続整数で $f(x)$ が整数値を取ること
 (2)の条件: $c_0(x),\ \cdots ,\ c_k(x)$ がすべて整数であること
の同値性を直接示すこともできる.

解答 1.4       問題1.4

  1. $2^n-1$ が素数なら,約数は $1,\ 2^n-1$$2^{n-1}$ の約数は $1,\ 2,\ \cdots,\ 2^{n-1}$
    したがって $N$ の約数は

    \begin{displaymath}
1,\ 2,\ \cdots,\ 2^{n-1},\ (2^n-1),\ 2(2^n-1),\ \cdots,\ 2^{n-1}(2^n-1)
\end{displaymath}

    \begin{eqnarray*}
N&=&1+2+\cdots+ 2^{n-1}+(2^n-1)+2(2^n-1)+\cdots+2^{n-1}(2^n-1...
...frac{2^n-1}{2-1}+(2^n-1)\dfrac{2^n-1}{2-1}\\
&=&2^n(2^n-1)=2N
\end{eqnarray*}

    したがって真の約数の和はここから $N$ を引いて $N$ に等しい.
  2. $16^n$ の1桁の数は6である.これを生かすために次の場合に分ける. $m$ を正の整数とし,
    1. $n=4m$ のとき.

      \begin{displaymath}
N=2^{4m-1}(16^m-1)
\end{displaymath}

      $16^m-1$ の1桁の数は5, $2^{4m-1}$ は偶数.
      よって $N$ の1桁の数は0
    2. $n=4m+2$ のとき.

      \begin{displaymath}
N=2\cdot 16^m(4\cdot 16^m-1)
\end{displaymath}

      $16^m-1$ の1桁の数は5, $2^{4m-1}$ は偶数.
      よって $N$ の1桁の数は $2 \cdot 6 \cdot 3=36$ より6
    3. $n=4m+1$ のとき.

      \begin{displaymath}
N= 16^m(2\cdot 16^m-1)
\end{displaymath}

      よって $N$ の1桁の数は $6 \cdot 1=6$ より6
    4. $n=4m+3$ のとき.

      \begin{displaymath}
N=4\cdot 16^m(8\cdot 16^m-1)
\end{displaymath}

      よって $N$ の1桁の数は $4 \cdot 6 \cdot 7=168$ より8

解答 1.5       問題1.5

  1. 方程式の次数に関する数学的帰納法で証明する.

    $n=1$ のとき.

    \begin{displaymath}
b_0x-b_1=0 \quad より \quad x=\dfrac{b_1}{b_0}>0
\end{displaymath}

    で成立する.
    $n-1$ 次で成立するとし,

    \begin{displaymath}
f(x)=b_0x^n-b_1x^{n-1}-b_2x^{n-2}-\cdots -b_n
\end{displaymath}

    とおく.


    \begin{displaymath}
f'(x)=nb_0x^{n-1}-(n-1)b_1x^{n-2}-\cdots-b_{n-1}
\end{displaymath}

    $f'(x)$ も同様の係数の符号であるから帰納法の仮定から

    \begin{displaymath}
f'(x)=nb_0x^{n-1}-(n-1)b_1x^{n-2}-\cdots-b_{n-1}
\end{displaymath}

    はただ一つ正の実数解をもつ.この解を $x=p$ とする. $f'(0)=-b_{n-1}<0$ であるから $x=p$$f'(x)$ は負から正に変わる.つまり $f(x)$$x=p$ で極小である.
    $f(x)$$f(0)(=-b_n<0)$ から減少して,$x=p$ で極小になり,$p<x$ では単調増加. $\displaystyle \lim_{x \to \infty}f(x)=\infty$ であるから $f(x)=0$ はただ一つの正の実数解をもつ. 帰納法によって任意の次数に対して題意が証明された.

  2. \begin{displaymath}
\begin{array}{l}
b_0\alpha^n-b_1\alpha^{n-1}-b_2\alpha^{n-...
...0\\
b_0r^n-b_1r^{n-1}-b_2r^{n-2}-\cdots -b_n=0
\end{array} \end{displaymath}

    一般に複素数 $\alpha,\ \beta$ に関して

    \begin{displaymath}
\vert\alpha\vert-\vert\beta\vert\le\vert\alpha-\beta\vert\le \vert\alpha\vert+\vert\beta\vert
\end{displaymath}

    である.

    \begin{eqnarray*}
0&=&\vert b_0\alpha-b_1\alpha^{n-1}-b_2\alpha^{n-2}-\cdots -b...
..._2\vert\alpha\vert^{n-2}-\cdots -b_n\\
&=&f(\vert\alpha\vert)
\end{eqnarray*}

    ここで $\vert\alpha\vert>r$ とすると $x>r$ では $f(x)>0$ なので

    \begin{displaymath}
0\ge f(\vert\alpha\vert)>0
\end{displaymath}

    となって矛盾である.


    \begin{displaymath}
∴ \quad \vert\alpha\vert\le r
\end{displaymath}

  3. \begin{eqnarray*}
g(x)&=&(x-1)(a_0x^n+a_1x^{n-1}+a_2x^{n-2}+\cdots +a_n)\\
&=&a_0x^{n+1}-(a_0-a_1)x^n-(a_1-a_2)x^{n-1}-\cdots-a_n
\end{eqnarray*}

    となって,係数の符号の関係より $g(x)=0$ はただ一つ正の実数解をもつ. この正の実数解は $x=1$ である.ゆえに方程式 $g(x)=0$ の任意の解 $\alpha$ はすべて

    \begin{displaymath}
\vert\alpha\vert\le 1
\end{displaymath}

    を満たす. $g(x)=0$ の解で $x=1$ 以外のものはすべて

    \begin{displaymath}
a_0x^n+a_1x^{n-1}+a_2x^{n-2}+\cdots +a_n=0
\end{displaymath}

    の解である.この解の中に $x=1$ はない.ゆえにこの方程式の任意の解 $\alpha$ に対して

    \begin{displaymath}
\vert\alpha\vert<1
\end{displaymath}

    である.

解答 1.6       問題1.6

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